【卵アレルギー】アメリカの専門医のもとで検査!検査方法は?結果は?

子育て

今回は食べ物のアレルギーの話です。
我が子は生後5ヶ月頃に、卵の黄身を3/4食べてから2時間後に大量の嘔吐をし、救急車で病院に運ばれる経験をしました。(当時は日本にいました。)
それまでは2〜3回ほど黄身を食べても気になる症状は全く出ていなかったので、まさかこんな症状が出るとは思いもせず驚きとショックでした。

卵の摂取から救急搬送されるまで


===卵の摂取から嘔吐、緊急搬送の詳細===
10:30 沸騰してから7分茹でた卵の黄身を3/4摂取
11:30 授乳
11:30-12:00 昼寝
12:30 嘔吐 我が子の服が全部濡れるくらいの量 (嘔吐物は、消化し途中の卵と母乳のミックス)
12:45 救急車の要請
12:50 救急車を呼んで待っている間、2回嘔吐 (1回目よりは量が少ないが、いつものミルクの吐き戻しよりは多い) 吐き疲れなのか眠気なのか、ぐったりして目がトロンとして今にも眠りそうな様子
13:00 救急車内で2回胃液を吐き、到着後も2回胃液を吐いた
15:00 診察後、医師の指示のもと10分程度授乳→すぐ吐いた
16:30 医師の指示のもと再度授乳
17:00 いつも吐き戻しする時と同じくらいの量を吐いた (機嫌は特別悪いわけではない)
17:30 授乳→吐き戻しなし
18:30 授乳→吐き戻しなし→帰宅中の車内では就寝していた
19:30 授乳→吐き戻しなし→いつもと変わらない様子で歯固めで遊んだりあやすと笑ったりしている
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病院では、症状が出た時の状況を一通りヒアリングされ、レントゲンを撮り、浣腸して便のチェック、体全体と頭をエコーでチェックをしてもらいました。
結果、どこにも問題は見つかりませんでしたが、病院で一度授乳をしたらまた吐き戻してしまったので、様子見のためにそのまま病院で待機していました。
またしばらくして、先生の指示のもと一度授乳をして、その後30分ほど吐き戻すことがなかったので、家に帰ることになりました。
幸いにもその日のうちに自然と嘔吐はおさまり、夜にはあやすと笑ってくれるまでに回復して一安心でしたが、アメリカ帰国後にきちんとアレルギー検査を実施することになりました。

ちなみに原因について今回、日本の病院で言われたのは、通常の卵アレルギーではなくFPIESと呼ばれるものではないか?とのことでした。(どちらも食物に対する免疫反応によって引き起こされる病気ですが、そのメカニズム、症状、発症時期などに大きな違いがあるそうです。蕁麻疹などは出ておらず、症状が出たのが卵を食べてから数時間後だったことからFPIESの可能性が高いとのことでした。)

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食物蛋白誘発胃腸炎 (Food-protein-induced enterocolitis syndrome: FPIES)とは
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/egid/patient/fpies.html
(国立成育医療教育センター)
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ただし確定診断をすることは難しく、判断するには卵を食べさせてまた同じ症状が出るかを複数繰り返すしかないとのことです。

今回の件をきっかけに、アメリカに帰国後、担当小児科医に状況を説明し、アレルギー専門医を紹介していただくことになりました。
ちなみに日本の病院では、早い段階から少量ずつ食べさせることで慣れさせていく方法を取るみたいだったのですが、アメリカの担当小児科医からは「2ヶ月後にアレルギー専門医による診察を受けるまでは、卵は一切とらないように」と言われました。早くから慣れさせる方が寛解の可能性が高くなるということを日本の病院で聞いていたため、しばらく卵が完全NGになるのは少々痛手だなとは思いつつ、我が子の嘔吐を経験し、言葉にできないくらい怖い思いをしたので、気長に待つことにしました。

アメリカでアレルギー検査【プリックテスト①】:生後7ヶ月

そして2ヶ月後、いよいよアレルギー検査です。
検査は、卵以外にもアレルギーが出やすい食べ物もあわせて実施することになり、背中にポンと判子のような注射?を押して(痛みはなさそう)15分ほど待ち、それぞれの腫れ方の反応を見るというものでした。

結果、卵以外の部分は腫れがほとんどなく、ミルクやナッツなど他のアレルギーはないという判断になりました。ただやはり、卵は黄身と白身ともにしっかりアレルギー反応が出ていました。

改めてショックを受けましたが、寛解していく可能性も高いみたいですし、卵以外でもたんぱく質を得られる方法はあるので、あまり悲観的にならないようにしようと思います。

「この日から次回のアレルギー検査の4ヶ月間は卵を一切食べさせず、生後11ヶ月になったタイミングで再度検査をしよう」と先生に言われたため、またしばらく卵NG生活は続きます。

アメリカでアレルギー検査【食物経口負荷試験】:生後11ヶ月

そして4ヶ月後
アメリカでの2回目のアレルギー検査です。
今回の検査は、実際に卵を食べてみて反応が出るかをみるというものです。具体的には、卵を1個だけ使ったカップケーキ(本来のレシピでは卵2個を使用するもの)を少量ずつ食べて反応を見るというものです。

重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーなど)が起こる可能性もあるため、救急対応が可能な医療機関で実施されるとのことで、都心部まで車を1時間ほど走らせて指定の病院へ行きました。

まずは1口だけ食べて1時間様子を見て、問題がないことを確認し、残りを全て食べ、また1時間様子を見るという流れでした。

アレルギーの専門医は常に同じフロアにいて、待機中も何度か顔を出して症状に変化がないか確認してくださいました。ちなみに案内された部屋はガラス張りの個室で、急な症状の変化に即座に反応できるように、という理由なのかな?と思います。

結果、ありがたいことに反応は全くでませんでした。(今回の検査でもやはり、卵アレルギーなのかFPIESなのか、もしくはその両方なのかを特定するのは難しいとのことでした。)

この結果を受け、今後は週3回のペースで卵を少しずつ食べていこうとの指示をいただきました。
(ただし、オーブンでしっかり焼きあげた食べ物限定で、卵単体であげることはまだ控えるようにとのことでした。)

今回は卵1個を使用したカップケーキを食べましたが、次は卵2個を使用したカップケーキを半分食べるところから、というように徐々に増やしていくのが良いそうです。
早速、手作りのパンや卵入りのパスタ、ワッフルなど少量ずつ試してみていますが、今のところ反応は出ておらず、順調です!

ちなみに今回のアレルギー検査で一番大変だったことは、我が子が飽きないための工夫を凝らすことです。室内にテレビとアニメや映画のDVDがたくさん置いてありましたが、我が子は全く興味を示さず、おもちゃも数個しか持ってきていなかったので、すぐに飽き始めてしまい大変でした。
今度は1歳半頃に再度アレルギー検査を受けるので、その際は大量のおもちゃと本を持っていこうと思います。またシェアします!

アメリカでアレルギー検査【プリックテスト②】:生後18ヶ月

我が子が1才半になり、再びアレルギー検査を受けることになりました。
今回は、アメリカで最初のアレルギー検査と実施した時と同様にプリックテストを受けました。

皮膚(主に背中や前腕)にごく少量の液体のアレルゲンを滴下し、専用の針(プリック針)で皮膚の表面を軽く刺して反応を見ます。通常、15〜20分後に、その場所が赤くなったり膨らんだりするかどうかで判定するそうです。

ちなみに針は、以下の4種類を刺しました。

1. 白身
2. 黄身
3. 陽性コントロール
(通常はヒスタミン液): 確実にアレルギー反応が起こる物質で皮膚の反応性が正常かどうかをチェックし、判定の基準(膨疹の大きさの目安)として使うためのもの
4. 陰性コントロール(通常は生理食塩水など): アレルギー反応を起こさない物質で、針を刺した刺激による反応ではないことを確認するために使うもの

針を刺すのは1秒ほどなので、我が子は泣くことも嫌がることもなく大人しくしていてくれました。

結果、初めてプリックテストを実施した生後11ヶ月の時よりもアレルギーの症状の段階が黄身、白身ともに1段階ずつ下がりました。

これまで明確に「週何回は卵の入った料理を食べさせる」などと決めてはいなかったのですが、卵入りのパスタやパンを食べてみるなど少し卵に慣れる練習をしていたので、その効果が出ていたのであれば嬉しいです。
もしくは、年齢が上がるとともに、自然と寛解に近づいていっているのかもしれません。

次回は1年後、2才半の時にまたプリックテストを実施する予定です。
現時点ではやはり卵アレルギーなのかFPIESなのか(もしくはその両方なのか)を特定するのは難しいとのことでした。

次回の検査で良い結果が得られることを祈ります!

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