こんにちは!
前回、歯の定期検診〜手術予約までのショッキングな対応についてまとめましたが、ついに手術を終えたのでブログにまとめようと思います♪
流れは以下の通りです。
①歯の定期検診を実施
②手術が必要だと告げられる
【手術内容】何年も前に神経を抜いた歯の周辺の歯茎に炎症が広がっていた→5本の抜歯と炎症の治療
③抜いた歯にインプラントorブリッジを入れることになり、金額は高いものの持ちが良く健康な歯を無駄に削ることのないインプラントを選択
—–ここからが今回の内容—–
④抜歯とインプラントを入れる手術を実施
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1段階目の手術 (インプラント埋め込み手術)
今回の手術では抜歯とインプラントの埋め込みまでを実施し、約3ヶ月後にクラウンと呼ばれる目に見える歯の部分を入れ込むという治療を実施する予定とのことでした。
私の場合、あまり入念に調べ過ぎると痛みの恐怖で行きたくなくなりそうなので、深くは調べず「炎症を治して美しい歯を手にいれるための最初のステップだ!」とワクワクしながらその日を迎えました。
まずは個室に案内され、歯科助手の方が歯茎に麻酔ジェルを塗ってくれました。
「麻酔は注射で痛いんだろうな…」と覚悟していたので、ジェルを塗るだけと聞いて安心しました。
実際、歯茎に塗られて30秒もしないうちに痺れるような感覚とマズい味がして、すぐに効いているのがわかりました。
・・・と思いきや、この最初のジェル麻酔はただの序章で、その後すぐに歯科医による注射での麻酔がありました。チクッと何回か刺された後、グーッと歯茎中を刺したまま横に動かしていっているような感覚で、それを何回か繰り返していて、正直かなり痛かったです…。
「でもこれで抜歯や治療の痛みを感じなくなるなら、悪くないよね!」と思いながらまだポジティブに過ごしていました。
さぁ、いよいよ手術が始まるぞ!というタイミングでまさかの出来事。
なんと、歯医者で流れていた軽快なBGMにあわせて、歯科医や補助のスタッフさんも一緒に歌い出したのです。私は最初唖然としましたが、口全体に麻酔が効いていて、かつ口をずっと開けたままでいたので、何も反応することができず、ただ目を閉じて歌を聴いていました。(笑)
その後も「Fourth of July(7月4日はアメリカ独立記念日)は何する?」とか「あ、この歌を歌ってる歌手は◯◯と付き合ってるらしいよ」とか雑談が続いていました。
(ちなみに歯科医と補助スタッフさんたち(総勢5名ほど)が登場した時、1人1人が自己紹介をしてくれた時も、アメリカらしいなと思いました。)
手術後にその話をアメリカ人夫にすると「えぇ!Annoying (イライラ) した ?」と聞かれたのですが、真剣な表情で黙々と手術をされたら緊張感と不安が増すし、歌うほどの余裕があるんだと思うとむしろ安心できました。それに「自分は英語をどれくらい聴き取れるかな?」と会話を聴くことに全集中していたので、口内の感覚を意識せずにいられて、正直とても有り難かったです。
ちなみに歯を抜く瞬間は「ギシギシ…」という音で「今ちょうど抜歯したかな?」とわかったのですが、どのタイミングで抜け切ったのか?次の抜歯にいつ移行したのか?といった正確なところはよく分かりませんでした。また、折角なら抜いた歯を見てみたいなと思っていたのですが、術後に先生は即座に退出され、自分自身も麻酔の影響で話すこと自体が難しかったので、その小さな希望は叶いませんでした。(笑)
手術時間について、当初は1時間程度で終わるだろうと言われていたのですが、結果的に2時間近くかかりました。
痛みに関しては、前半は麻酔のおかげでほぼ感じなかったのですが、後半で麻酔が切れてきたのか酷く痛みを感じるようになってきました。特に、抜歯後のインプラント(ドリルのようなもの?)を埋め込むあたりから、どんどん痛みが強くなってきました。さらに痛かったのが、2時間の間ずっと顎が外れるレベルで大きく口を開け続けたことです。口を閉じて休憩するタイミングもほとんどなかったので、その顎の痛みで足が震え、体が熱くなってくるのを感じました。おかげでインプラントの埋め込みの痛さを忘れるほど、顎の痛みは痛かったです。
とはいえ「出産の時は叫び続けていたことを思い返すと、陣痛ほどは痛くないのか」と冷静に考えている自分もいました。(笑)
私は冷静を装っていましたが、本当は痛みに耐えるのに必死で、できるだけ痛みを意識しすぎないように手をグーパーしたり足を組み直したりしてなんとか乗り越えました。
先生は若い(30~後半40代前半かな?)女性の先生で「Babeがんばってるね」「◯◯(私の名前)、痛くない?」「You’re doing great!(よくやってるよ)」と何回も褒めてくれて、とても心強かったです。
日本だったら「名字+さん付け」で敬語になることが多いイメージですが、アメリカだと友達同士みたいな距離感で話すことも多く、むしろその方が気楽で良いなとも思いました。
そんなこんなで長い長い2時間を乗り越えて手術は終了しました。
ちなみに冒頭で3ヶ月後にクラウン(歯)を入れると書いたのですが、それまではフリッパーと呼ばれる入れ歯を入れて生活することになるとのことでした。
私が抜歯した箇所は上の歯の前歯2本とその周辺の3本なので、フリッパーを入れないと歯がないのが完全に目立ちます。(その代わりフリッパーを入れれば真っ白でまっすぐな綺麗な歯が目立つので、私としては嬉しい限りです。)
しかし術後すぐは腫れがひどく、出血も続いているため「最低3日は完全にフリッパーを入れない生活をしてね」と告げられました。
私は「3日間も完全に歯なしの生活?!」とかなりショックでした。(多分、事前の説明の時にも言われていたはずなのですが、ちゃんと聞いてなかったのか聞き取れなかったのか、どちらにしても把握しておりませんでした)
特に私の住んでいる地域は皆さんとてもフレンドリーで、スーパーに行って帰ってくる15分の中でも一度も誰とも話さずに帰ってくることは難しいくらいです。
歯がなかったら、普段おしゃべりしているご近所さんは衝撃を受けられるだろうし、かといって話しかけてもらって無視するなんてできないし、しかも我が子は外が大好きで公園やプールにも連れて行くだろうし、、、さてどうしようか?と困り果てました。
結果、苦肉の策で、できるだけ夫と出掛けて3日間はご近所さんとの会話は夫に任せ、私自身は微笑みに徹することにしました。(笑) しかし、子どもをプールに連れて行った時に私のお友だちにバッタリ!
お友だちのお友だちも紹介していただき、「もういいや!」と吹っ切れて、歯なしのまま堂々とおしゃべりしました。(笑)
ちなみに、そこで新しくできたお友だちは、なんともパーフェクトで芸能人のような真っ白でまっすぐな歯の持ち主、、、思わず「羨ましい!」と言ったら、「ベニアという方法で実際の歯の上に白い歯を被せるような治療で、ここまでの美しさを実現できたんだよ〜実際の歯は全然綺麗じゃないから」と話してくれました。「私の歯のストーリーも話したし、あなたが今歯がなくてもNo judgeよ♪ (それであなたの人格を判断したりしないわよ♪)」と明るく語ってくれて、本当に嬉しかったです。
フレンドリーで優しい方々が集まるエリアに嫁いでくることができて、改めて幸せだと感じました。
話が脱線してしまったので、手術当日の話に戻ります。
術後は出血が続いていたため、ガーゼを口にくわえたまま帰宅し、その後も出血が止まるまで3時間ほどは30分おきにガーゼをかえて過ごしていました。
痛みに関しては、手術終了直前でもう一度麻酔をかけてもらったおかげか、6時間くらいは痛みも強くなく過ごすことができていました。ただ、顎の開けっぱなしで頭痛がひどく、口の周りをうまく動かすことのできない感覚も、とても違和感がありました。また痛み止めも服用していましたが、手術後の夜中に痛みが強くなり、眠ることができずにソファに座ったままほぼ一夜を過ごすことになりました。
痛みは毎日少しずつ減ってきてはいましたが、完全に痛み止めの薬を飲まずに過ごせるまでは5日間もかかりました。なかなか辛い5日間でした。。。
食べ物は “マカロニ・アンド・チーズやマッシュドポテトなど柔らかいものを、熱い食べ物は術後2日間は禁止 “というルールがあったので、当日はひたすら冷めたマカロニ・アンド・チーズを食べ続けました。 (柔らかいもので連想するのはおかゆでしたが、さすがにアメリカではおかゆの選択肢は書かれていませんでした。)
私の場合、一番最初に噛む際に必要な前歯を抜いてしまい、その周辺もあわせて5本抜いてしまっているため、マカロニ・アンド・チーズですら食べるのが難しかったです。飲み物もうまく飲み込むことができず、歯があるって大事だなぁと強く実感しました。
また術後1週間は、細菌の感染を防ぐための薬+うがい薬を毎日2回服用(うがい)し、手術した部分は数日は歯磨きができないとのことで、食後は食塩水を使ってうがいをし続けました。
手術を終えての全体的な感想は、「正直、二度とやりたくない」です。(笑)
ここまで痛いことを事前に知っていたら手術が怖くなってしまっていたと思うので、改めて楽観的に過ごしておいて良かったなと思いました。
「術後に歯のない自分を鏡で見て落ち込むかな?いや、落ち込まないだろうな。」と思っていましたが、案の定、全くショックではありませんでした。「むしろ手術が終わってしまえばこちらのもの!」という感じで、これから綺麗な歯を手に入れられると思うと、楽しみしかありません。
ただ、家にいる時はフリッパーを外すように先生から言われているので、家にいて夫に歯のない姿を見せるのは申し訳ないなという気持ちにはなります。
(歯がないだけで老けてみえるし、歯の印象って大きいのだなと思います)
でもそんな申し訳ない気持ちをよそに夫は、プロアイスホッケー選手の写真を見せてきて「見て!アイスホッケー選手は、前歯がなくてもそれを誇りに思うんだよ!周りにも、アイスホッケーやってます。って説明すればいいんだよ!」と楽しそうに話してくれました。(笑)
夫も夫で楽観的に捉えてくれて、こんな高額な治療 (5本で約220万円)にも淡々と支払い計画を考え、一緒に前に進んでくれて、感謝しかありません。
今度は12週間後に歯茎の状態をみる検診があり、問題なければクラウンの作成(約2〜3週間待つ)→クラウンの装着という流れで進むことになります。
2段階目の手術 (アバットメント装着手術)
〜〜12週間後〜〜
ようやく待ちに待った12weeks appointmentに行ってきました!
術後から今日までの3ヶ月は、家の中では仮歯(Flipper)を外し、外出時のみつけるようにしていました。
一部の歯がない生活にはすっかり慣れてしまい、食事も問題なく食べれるようになりました(前歯2本を中心とした歯がないため噛むのは奥歯でした)。ただ慣れすぎたせいか、仮歯の装着を忘れて外に出てきてしまうことが複数回あり、慌てて家に戻ったこともあります。
痛みに関しては、仮歯の装着による痛みはないものの、装着時の違和感はずっと残っていました。
仮歯をつけての食事はうまく噛みきれず不快感があったので、外食時でもほとんど食べきれずに家に帰ってから食べることが多かったです。
ただ仮歯になって唯一良かったこともあります。
以前の歯は少し前歯が出ていて黄色っぽい色でとても嫌いでしたが、仮歯はまっすぐかつ綺麗な白色だったので自然に笑えるようになったことです。
それでも近くでよく見ると(特に歯茎と仮歯の境目)、偽ものの歯であることがよくわかるので、クラウンをつけるのが待ち遠しいです。
クラウンを手に入れれば取り外しせずに綺麗でまっすぐな歯になり、もっと自信をもって笑えるようになると思うので楽しみです。
いよいよフォローアップ検診当日になり、歯医者に行ってきました。
直前に検診の内容をネットで調べてみると、ただ歯の状態をチェックするだけでなく骨との結合が完了したインプラント体の上に、人工歯を取り付けるための処置がされると書いてありました。
取り付け程度ならそんなに痛くないだろうと思っていたのですが、結論、信じられないほど痛かったです。
流れは以下の通りです。
到着してすぐ、看護師さんが3Dで歯茎と歯の状態を撮影してくれて(マイクのような形のカメラで口内を何周もくぐらせ、徐々にリアルな口内の3Dが画面上に映し出されるイメージ)、その後は麻酔用のジェルを塗って先生を待ちました。
先生がインプラントの状態をチェックしてくれて、どの歯茎に麻酔が必要かをチェックしてくれました。5本中おそらく4本だけ麻酔を打ったと思います。
インプラントの状態は完璧だそうで、問題なく次のステップに進めることになったのですが、ここからが想像以上の痛さで泣きそうになりました。
具体的に何をしたのかについてAIに確認したところ、以下のように回答されました。
- 2段階目の手術(アバットメント装着手術): 歯ぐきを再び切開し、骨に埋まっているインプラント体の上部に、人工歯を取り付けるための連結部品である「アバットメント」という土台を装着します。
- 型取り: アバットメントが装着されたら、その上にかぶせる人工歯(上部構造)を作るために、お口の中の型取りを行います。
この後、型取りしたデータをもとに人工歯が製作され、完成した人工歯をアバットメントに装着して、インプラント治療が完了となります。
上記で書かれている「土台の装着」のタイミングだったと思うのですが、太いネジのような突起物を歯茎の奥の奥までぐりぐりと押し込まれるような感覚があり、言葉にできないくらい痛かったです。
あと数秒長かったら本気で泣いていたと思います。
先生には「そんなに痛くないはずだよ。」と言われていたものの、あまりにも痛くてすごい顔をしていたのか、先生や看護師さんに何度も「大丈夫かな?」と心配され、麻酔も少し追加してもらいました。
「陣痛の時はもっと痛くて叫ぶレベルだったんだから、それに比べれば大丈夫でしょ。」と自分に言い聞かせて何とか乗り越えることができました。
帰宅後、看護師さんにおすすめされた通りタイレノール(鎮痛作用のある薬)を飲んで、少し痛みは落ち着きました。手術も術後も相当に痛い思いをしたので、「もう二度とインプラントはやらない」と夫に何度も宣言しました。(笑)
今後の流れは、今回の手術でお世話になった専門の歯医者さんが、普段行きつけのgeneral dentistに歯形や希望の歯の色のデータを送ってくれるそうです。そして2〜3週間でクラウンが完成したら、general dentistに行って装着してもらい、完了という流れだそうです。
ちなみに通常は既存の歯の色にあった色でクラウンを作ってもらうのですが、私は既存の歯が黄色みがあって好きではないので、既存の歯の色より1段階明るい色でクラウンを作ってもらうようにお願いをしました。今後クラウンやベニアなどの手段で実際の歯も白く見せる予定なので、うまくマッチしたら良いなと思います。
2〜3週間後に連絡をもらい、ようやくクラウンデビューできるのが楽しみです!
また結果を追記していきます。
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